20代から30代の男性なら、一度は年収1000万円を夢見たことがあるのではないだろうか。しかし、日本の平均年収は約440万円。1000万円はかなり高い目標だ。
だが、諦める必要はない。30代でも、工夫次第で年収1000万円は狙える。ただし、年収は能力以上に業界や働く場所の影響を受ける。取り扱う金額が大きく、成長産業を狙うことが大切だ。
本記事では、高年収が期待できる職業を10個厳選して紹介する。
結論から述べると筆者がおすすめしたいのは営業職。
なぜなら、学歴に関係なく、年収アップとキャリアアップが目指しやすいからだ。
ただし、いきなり高年収を狙うのではなく、少しずつ年収が高い業界に軸を置き、3年ごとにキャリアを再設計するのがポイントだ。30代前半までが勝負と言える。
キャリアアップや転職を考えている人は、ぜひ参考にしてほしい。
本記事が年収1000万円へ向けて、一歩を踏み出すきっかけになれば幸いだ。
年収は業界や働く場所で大きく変わる
年収を上げるためには、自分のスキルアップも重要だが、それ以上に業界や働く場所を選ぶことが大切だ。
同じ営業職でも、飲食業界と不動産業界では、年収が大きく異なる。ITエンジニアでも、自社サービスの開発なのか、客先常駐なのかで収入に差が出る。
高年収を目指すなら、まずは業界研究から始めよう。市場規模が大きく、成長が見込める業界を選ぶことが重要だ。また、取り扱う商品やサービスの単価が高いことも大切なポイントだ。
営業職がおすすめな理由
高年収を目指すなら、営業職がおすすめだ。その理由は大きく3つある。
- 学歴に関係なくチャンスがある
- 成果が給与に直結する
- キャリアアップのステップが明確
営業職は、学歴よりも実力が重視される世界だ。高卒でも、トップセールスになれば高年収を稼げる。また、成果が給与に直結するので、努力が報われやすい。
さらに、営業 → 主任 → 課長 → 部長と、キャリアアップのステップが明確なのも魅力だ。稼げる業界の管理職になれば、年収1000万円も夢ではない。
もちろん、営業職も簡単な仕事ではない。ノルマ達成のプレッシャーや、お客様対応のストレスは大きい。しかし、それを乗り越える力があれば、高年収への道が開ける。
30代で年収1000万を目指せる職業
では実際に、30代で年収1000万を目指せる職業を見てみよう。
医師・歯科医師
医師・歯科医師は、高年収の代表格だ。特に、開業医や専門医は年収1000万円以上が当たり前。ただし、医学部での長い勉強期間と、国家資格取得が必須なのがハードルだ。さらに、医師・歯科医師は転職市場が限られており、他業種からの転職は現実的ではない。
弁護士
弁護士も、高年収が期待できる職業だ。大手法律事務所のパートナーともなれば、年収1000万円以上も夢ではない。ただし、司法試験の合格率は約20%。狭き門をくぐり抜ける実力が求められる。加えて、弁護士資格がない状態での転職は非常に難しい。
経営コンサルタント
大手コンサルティングファームで活躍する経営コンサルタントは、高年収を稼ぐ。プロジェクトの成功報酬で、年収1000万円以上のコンサルタントも珍しくない。ただし、長時間労働が常態化しているのが悩みの種だ。また、経営コンサルタントへの転職は、MBA取得者や専門性の高い人材でないと難しい。
投資銀行家
外資系投資銀行で働く投資銀行家は、高年収で知られる。ディールの成功報酬が高額なため、一攫千金を狙える。ただし、激務とストレスが常につきまとう。ワークライフバランスを大切にしたい人には向かない。また、投資銀行家への転職は、関連業務の経験者でないとハードルが高い。
企業の経営幹部
大企業の経営幹部は、高年収の代表格だ。役員報酬や株式報酬で、年収1000万円以上が当たり前。ただし、経営手腕が問われる責任の重い仕事だ。また、経営幹部への転職は、同業界での実績や高度な専門性がないと難しい。
フリーランスのプロフェッショナル
フリーランスの中には、高年収を稼ぐプロフェッショナルがいる。IT系フリーランスや、高級専門職のコンサルタントなどだ。ただし、安定した収入を得るまでには時間がかかる。リスクを取る覚悟が必要だ。また、フリーランスへの転職は、十分な実績とネットワークがないと成功しにくい。
以上のように、医師・歯科医師、弁護士、経営コンサルタント、投資銀行家、企業の経営幹部、フリーランスのプロフェッショナルは、いずれも高年収が期待できる職業だ。しかし、これらの職業への転職は、関連する資格や経験、専門性がないと現実的ではない。
転職することにより年収1000万狙える職業
30代で年収1000万円を目指すなら、まずは自分の強みを活かせる職業を選び、着実にキャリアを積んでいくことが大切だ。そして、3年ごとにキャリアを再設計し、より高い年収を目指せる業界へとステップアップしていこう。
外資系IT企業
外資系IT企業は、高い年収を提示することで優秀な人材を集めている。特に、GAFAと呼ばれるGoogle、Apple、Facebook、Amazonなどの巨大IT企業は、年収1000万円以上の社員が多数在籍している。
例えば、Googleの平均年収は約1500万円。Facebookに至っては、平均年収が2000万円を超えるという。これらの企業では、エンジニアだけでなく、営業職やマーケティング職でも高年収が期待できる。
国内のメガベンチャー
国内のメガベンチャーとは、急成長している未上場の大企業のことだ。これらの企業では、事業の成長スピードが速いため、高い年収を提示して優秀な人材を集めている。
例えば、メルカリやZOZO、ミクシィなどがメガベンチャーとして知られる。これらの企業では、エンジニアだけでなく、営業職やマーケティング職でも高年収が期待できる。
特に、事業の中核を担うポジションでは、ストックオプションが付与されることもある。上場やM&Aで株式の価値が上がれば、大きな富を得られる可能性がある。
ただし、メガベンチャーは、変化のスピードが速く、常に高いパフォーマンスが求められる。スキルアップを怠れば、すぐに淘汰されてしまう。
メガベンチャーで成功するには、自己研鑽を怠らないことが大切だ。また、変化への適応力と、高いストレス耐性も必要不可欠だ。
ただし、外資系IT企業に入社するためには、高度な専門スキルが求められる。英語力も必須だ。また、競争率が非常に高いため、入社難易度は高い。
入社を目指すなら、まずは自分の専門性を高めること。そして、人脈を広げ、良い求人情報をキャッチすることだ。LinkedIn などのビジネス特化型SNSを活用するのも良いだろう。
不動産営業
不動産営業は、高額な物件を扱うことから、高い報酬を得られる職業だ。特に、都心の高級マンションや大規模な商業施設を扱う営業マンは、年収1000万円以上を稼ぐことも珍しくない。
例えば、三井不動産リアルティや野村不動産、東急リバブルなどの大手不動産会社では、優秀な営業マンの年収は1000万円を超える。中でも、法人営業や事業用不動産の営業は、高い報酬を得られる傾向にある。
ただし、不動産営業は成果主義の世界。売上を上げなければ、高い報酬は得られない。また、不規則な働き方になるため、プライベートとの両立が難しいというデメリットもある。
不動産営業で成功するには、顧客のニーズを的確に捉える提案力が必要不可欠だ。物件知識はもちろん、金融や税制など、幅広い知識が求められる。人脈づくりも欠かせない。
不動産営業は、ハードルが高い分、やりがいのある仕事だ。高い目標を持ち、諦めずに努力を続ければ、年収1000万円も夢ではない。
人材会社の営業
人材会社、特にエグゼクティブサーチ(ヘッドハンティング)の分野では、高い報酬を得られる。優秀な人材を企業に紹介することで、高額な成功報酬を得られるからだ。
例えば、リクルートエージェントやインテリジェンス、マイナビエージェントなどの大手人材会社では、優秀なコンサルタントの年収は1000万円を超える。特に、ハイクラス人材を扱うコンサルタントは、高い報酬を得られる傾向にある。
ただし、人材ビジネスは実力主義の世界だ。人脈を開拓し、優秀な人材を見つけ出せなければ、高い報酬は得られない。また、ノルマのプレッシャーも大きい。
人材会社で成功するには、人を見る目と、説得力のあるコミュニケーション能力が必要だ。人脈づくりも欠かせない。常に自分のネットワークを広げ、優秀な人材情報をキャッチする努力が求められる。
外資保険の営業
外資保険会社の営業職は、高額な保険商品を扱うことから、高い報酬を得られる。例えば、アフラックやプルデンシャル生命、メットライフ生命などの外資保険会社では、トップ営業マンの年収は1000万円を優に超える。
特に、富裕層を対象としたVIP営業では、一契約あたりの報酬が高額だ。また、recurring(継続収入)が得られるため、安定的に高い報酬を得られるのも魅力だ。
ただし、保険営業は厳しい競争の世界だ。富裕層の開拓には、高いコミュニケーション能力と、保険や金融に関する専門知識が求められる。また、営業ノルマのプレッシャーは常につきまとう。
外資保険の営業で成功するには、高いコンサルティング能力が必要だ。顧客のニーズを的確に捉え、最適な保険プランを提案できなければならない。加えて、顧客との長期的な関係構築も欠かせない。信頼される存在になることが、営業成功の鍵を握る。
30代で年収1000万の職業につくには?
30代で年収1000万円を目指すなら、3年ごとにキャリアを再設計することが非常に重要だ。その最大の理由は、年収が高い業界への転職に、3年ごとにチャレンジできるからだ。
なぜ3年なのか?
なぜ3年なのか。それは、一つの職場で十分なスキルと経験を積むのに、平均して3年程度が適切だと考えられるからだ。
1年目は職場に慣れ、業務を覚えることに注力する。2年目は一通りの仕事をこなせるようになり、徐々に高度な tasks に挑戦し始める。そして3年目には、その職場である程度の一人前になる。
つまり、3年という期間は、一つの職場で自分の市場価値を高めるのに最適なスパンなのだ。
年収が高い業界にチャレンジする
3年ごとの区切りで、自分のキャリアを見つめ直す。そのタイミングで、より年収が高い業界への転職にチャレンジするのだ。
例えば、最初の3年は人材業界で営業の基礎を学んだとする。次の3年は、IT業界の営業職に転職する。さらに次の3年では、ITコンサルトを目指す。
このように、段階的にレベルの高い業界にチャレンジしていくことで、年収アップを実現できる。3年ごとの転職は、キャリアアップのための重要なステップなのだ。
同業界でのステップアップも有効
もちろん、必ずしも業界を変える必要はない。同じ業界の中で、より高いポジションを目指すのも一つの戦略だ。
例えば、不動産業界の営業職として入社した場合、3年後にマネージャーとなる。さらに3年後には、大手不動産営業チームのマネージャーに転職する。
このように、年収が高い業界でのステップアップを図ることでも、着実に年収アップが狙える。大切なのは、3年ごとに自分のキャリアを再設計し、常に高みを目指すことだ。
30代前半が勝負
3年ごとのキャリア再設計が特に重要なのは、30代前半だ。この時期は、自分の市場価値を最大限に高めるラストチャンスと言える。
職種によっては、30代後半になると転職が難しくなることもある。年齢による制限があるからだ。
だからこそ、30代前半のうちに、思い切った転職にチャレンジすることが大切なのだ。自分の可能性を最大限に引き出し、高年収を実現するための、勝負の時期と言えるだろう。
30代で年収1000万を目指すなら
以上、3年ごとのキャリア再設計が大切な理由について解説してきた。
- 3年は一つの職場で自分の市場価値を高めるのに最適なスパン
- 3年ごとに年収が高い業界への転職にチャレンジできる
- 同業界でのステップアップも有効な戦略
- 30代前半が、高年収を目指す上での勝負どころ
3年ごとの転職は、決して容易な選択ではない。しかし、年収1000万円を目指すなら、避けては通れない道でもある。
自分のキャリアを真剣に見つめ直し、勇気を持って一歩を踏み出そう。3年後の自分は、きっと今よりも成長しているはずだ。
あなたの挑戦を、心から応援している。3年後、5年後の高年収を目指して、今日から行動を始めてくれ。
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